映画を観る余裕がなく過ごしていたが新型コロナ陽性になって時間が出来た。
38℃台ならなんとか観れる。痛みはつらいが仕事やその他のややこしい事をしなくていいお墨付きをもらったうれしさとでおかしな気持ち。脂汗だらだら。
カポーティは中学生の頃にティファニーを観て知り、遠い声遠い部屋を読んだ。そのみずみずしい文体の世界にどっぷり入ったから、カポーティ自身の写真にギョギョギョとしたのを覚えている。
冷血もすばらしかった。
スキャンダラスな話が耳に入ってからはなんとなく疎遠。今も本棚にあるけれど。
最後に出てきたジンジャークッキーで喉が締めつけられる。少年時代の温かな思い出がどんなに大切だったのだろう。