Kyle

心と体とのKyleのネタバレレビュー・内容・結末

心と体と(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

初:2022/02/21
再:2024/02/28

初めて見たとき、日記に書くくらい良かったのに、何故か投稿してなかった。その時の一部と、少し追記。

食肉加工場と、2人が見る夢、繊細で几帳面な彼女と、少しくたびれた紳士な男性、姿勢を正すおばあさんと、優しく諭すカウンセラーのおじいさん、初めての恋と、久しぶりの恋、戸惑いながらも試みる新しいこと、上手く行かずに自棄になること、どれもが素敵で綺麗な映画だった。2人とも不器用で、すれ違うけれど、最後には素敵な2人になっていた。

彼女の肌に触れる練習は、とてもユニークで面白いし、素敵だった。マッシュポテトや生きている牛、公園の芝生、ぬいぐるみ。彼女のこの行為をみて、肌に触れ合うことの大事さを感じた。私は心を許した人との身体的な距離感が近い傾向にあって、それが気になっていた時期もあったけど、それは自分が肌に触れる練習が出来ていたからなんだな、と少し肯定的に思えた。

それから、彼女が初めての自分の感情に素直に向き合って、これまでしてこなかったような、新しい事にチャレンジする姿は、とても素敵だった。

とても良過ぎて、久しぶりに見返してみても、本当に良かった。いつ観ても、今日はゆっくり眠れそうだと、僕も良い夢をみれるはずと、そう思いながらベッドに潜り込める、良き映画。
Kyle

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