2019年8月26日
『修道士は沈黙する』 2016年イタリア・フランス制作
監督、ロベルト・アンド。
ドイツで開催されるG8の会議。
各国の財務大臣により、世界に大きな影響を及ぼす
決定が下される首脳会議だ。
G8の他に、そのホテルにゲストとして招かれたのは
ダニエル・ロシェ専務理事、ミュージシャン、絵本
作家と修道士のサルスだった。
会議の前日の夜、夕食会の後に、ロシェの部屋2308
号室にサルスは呼ばれる。
それは、ロシェが告解をするためだった。
貧富の差が拡大をし、発展途上国にマイナスになり
かねない決定を下そうとする各国の財務大臣達。
しかし、反対者もいる。
ロシェの考えは?
会話の最中に、サルスが放った意義ある言葉……
「悪事は成果を上げぬ」
修道士役のトニ・セルヴィッロさんの演技が素晴らしい!
眉毛の動かし方、口元で演技し、そこに言葉を発せずとも
言葉以上の意味あいを表している。
サルスが告解を聞く場面や、首脳達と会話する場面は
緊迫感がある。
シェパード犬ロルフが主人を変えて、修道士をご主人様に
してしまったのは、そうだよねと納得。苦笑する。
いやはや、トニ・セルヴィッロさん、凄い演技です。
本物の修道士のよう。
ゆったりと堂々としていて、なりきり!!(^^)