つばさる

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのつばさるのレビュー・感想・評価

4.6
幼い頃から重いリウマチで一族から厄介者扱いされていたモードが、孤児院で育ち無骨で気の短い魚売りのエベレットと出会う。モードがエベレットの家で住み込みの家政婦として働くうちに2人は距離を縮め、やがて結婚。ケンカしてもお互いを認め合える最高の夫婦に。

・ストーリー ★★★★★
エピソードは決して多くないけれど、些細なエピソードの中にも2人の小さな変化が伝わってホッコリする。2人の出会いも顧客となるサンドラとの出会いも運命的に感じる。

・キャラクター★★★★★
文句無しに素晴らしい2人。
サリー・ホーキンスの表情や仕草はモード本人そっくり!
絵を描くシーンも自然。サリーの両親は絵本作家で、自身もイラストレーター志望だったと言うから納得。
不器用ながらもモードを支えるエベレットを、少ないセリフと表情で演じたイーサン・ホークも素晴らしかった!

・オシャレ度 ★★★★★
エベレットの小さな家の壁に絵が増えて行き、カーテンやテーブルクロスのコーディネートも可愛い。
個人的にはアイダ叔母さんのファッションが可愛い過ぎてツボ❣️

・エンタメ度 ★★★☆☆
ゆったりと時間が流れる。2人の関係性に惹きつけられ感動がじわじわ来る。

・メッセージ性★★★★★
素直に気持ちを伝える事の大切さを教えてもらった。

エンドロールの前にモードとエベレット本人のモノクロ映像が流れ、モードはとても小柄でエベレットは背が高かった事がわかる。エベレットが思いのほか素敵な笑顔だった。

黒猫3匹の絵がすごく好き!

イーサン・ホークが撮影後にモードの絵を2点購入したというエピソードに嬉しくなった。

サリーの笑顔がまぶたの裏に焼き付いてます。
片方ヒールの欠けた靴も愛おしい。
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