Yukiko

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのYukikoのレビュー・感想・評価

4.8
2018年12月30日 
『しあわせの絵の具』 2010年制作
監督、アシュリング・ウォルシュ。

カナダの絵描き、モード・ルイスの半生を映画化。
モードは子供の頃から重いリュウマチを患っていた。
モード(サリー・ホーキンス)の父も母も亡くなり、叔母に
引き取られていたが、束縛されるのが嫌だった。
ある日、家政婦募集の貼り紙を観て、その家に行き、直談判
で、住み込みで勤めさせて欲しいと願い出る。
その家は、エベレット(イーサン・ホーク)が一人暮らしの
一部屋だけの小さな家だった。
エベレットは孤児院育ちの、頑固で偏屈な口の悪い性格
だったが、根は優しかった。
モードに出て行けとは言うものの、それでも出て行かない
モードに対し、暗黙の了解で彼女の居場所としていた。
家事をやっていない時は家の中で絵を描くモード。
その絵を認め、お金を支払う人が出て来て、評判に
なっていった。


イーサン・ホークさんが少し太めで体格も良い。
肉体労働者の役だから逞しくみせるためか。
役になりきっていて、イーサン・ホークさんが演じている
というのを忘れてしまうようだ。
サリー・ホーキンスさんも一生懸命演じているようで、
実際のモード・ルイスさんもこのような感じなのだろうと
想像される。

そのモードさんの絵をネットで観ると、赤色をポイントに
使った明るい感じの、無邪気なイメージの好ましい絵だ。
この絵を良しとし、買って家に飾りたい、人にプレゼント
したい気持も分かる。
猫を描いた絵もかわいらしい❤
モードさんの人柄が絵に溢れ出ているようだ。

モードさんが家の中から、窓、そして家の外壁や玄関扉
まで絵を描いてしまう。
それにつれて、エベレットとの生活も幸せいっぱい、
嫌っていた叔母も許し仲良くなる、そして彼女の絵の
評判も更に名高くなっていく。

帰省の新幹線車中、タブレットで鑑賞。
おかげで退屈をすることなく、楽しく過ごさせて
頂きました。
Yukiko

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