中盤の一時間程の尋問シーン、これほど引き込まれて、目が離せなくなり、体が動かせなくなる映画はそうそう無い
「さっさと本当の事を言えばいいのに」と思わなくはない
恐らく何を言っても火に油だろうが、だんまりを貫いて死の恐怖に怯え続けるのも...
という感情が捨てられるなら、苛烈な黒人差別が横行し公職であり治安を守るはずの警官が尋問を行うという、いつ銃声が響き、なおかつ揉み消されるか、絶望感と緊張感で、こちらまで身動きが取れなかった
事件の裁判シーンだが、これが無ければただ緊張して終わりのそこらのドキュメントスリラー映画だった
ある種の弛緩であり、悪は裁かれるのかというまた別種の映画のように話が締め括られていく
全体のバランスも良く、人におすすめできる作品だ