Nちゃん

ホンモノの気持ちのNちゃんのレビュー・感想・評価

ホンモノの気持ち(2018年製作の映画)
3.2
人間そっくりなアンドロイド“シンセ”(人造人間)が普及した近未来。
人間関係の向上に取り組む研究所で働く女性ゾーイは、人間のパートナーとなる精巧なシンセを開発中の同僚コールに恋心を抱いていた。
ある日、ゾーイはコールから「ゾーイこそシンセの第一人者である」という衝撃的な事実を聞かされる。


ラストでゾーイが涙を流しました。
ゾーイの目から涙が流れました。
この物語はこの結末に盛大な拍手を!

ゾーイはシンセだからやたら本物(本物の人間という意味)であるかどうか気にしていて、コールは人間だから作り物の人形を本物の人間と同じように愛せるかという点で本物にこだわっていました。
だからこそラストでゾーイが涙を流したことはとても感動的で神秘的で、ここでいう「本物」に近付いたんじゃないかな。

だがゾーイ1.0をかたどった新型ゾーイ2.0を大量に作っていくという話の流れてきに、シンセというか人造人間のクローン化になっているわけで、ここは非常に問題点というかこれはこれで違う問題が発生するのでは?

一見、シンセと人間の恋愛は成立するのか結ばれるのかというSFラブストーリーだけど、それだけではなく近未来に起こるべきであろう人造人間のクローン化という問題点も投げられているような気がして、単なる恋愛ものではないような気がしました。

現にどこかの国では人造人間の開発が進んでいるんでしょう?
Nちゃん

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