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触手のryoのレビュー・感想・評価

触手(2016年製作の映画)
3.5
有性生殖動物が皆、囚われる性の悦楽と衝動、そしてそこから必ず発生してしまう暴力。
倫理や宗教、常識、美意識といった人間が後付けで作った概念では到底それらの『原始の衝動』は乗り越えられないということが触手様の異様な存在によって象徴される。

日本ではメジャーな存在、触手さん。(海外でもメジャーなのかどうかは不明…)
触手と言えばエログロというイメージがあるが、本作はあくまで人間ドラマと「人間という動物」についての物語(だと感じた)。
素敵なタイトルと飛び道具みたいなコンセプトのわりに結構地味な作風。
そこそこ面白く観た。
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