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シェイプ・オブ・ウォーターのjunのレビュー・感想・評価

4.0
すごく好き嫌いが分かれる作品のような気がしますが私は好きでした。
ピノッキオに続いて観ましたがデル・トロ監督の作品が割と好きかもしれない…

60年代のアメリカ、ある研究所が極秘でアマゾンから捕獲してきた「半魚人」
その研究所で清掃員として働く聾唖の女性イライザ。囚われた半魚人を見つけたイライザは鎖に繋がれた彼に惹かれ始めゆで卵を渡したり音楽を聴かせたり心を通わせようと近づきます。半魚人も初めは威嚇したり警戒していましたが徐々に心を開き始め…

唐突に始まる異色のラブストーリーに戸惑う声もありますが口が聞けないことで友達や恋人がなかなかできず孤独を感じていたイライザが突然目の前に現れた囚われの身の半魚人、彼が感じているであろう孤独に自分を重ね合わせたのかなと思うとイライザが彼に惹かれた理由も納得できる気がします。

「私は言葉を話せない。彼も言葉を話せない。彼と私で何が違うの?」
というセリフがイライザの彼への想いの強さを表しているようでした。

また失礼ながらイライザがとびきりの美人ではないところも妙にリアルでよかった。
種別をも超えた愛の結末に目が釘付けでした。

幼少期からある首のキズ、口の聞けないイライザ…
ラストは受け取り手によっていかようにもなりハッピーエンドかもしれないしバッドエンドかもしれない。
視聴側に委ねられる感じが斬新で鳥肌ものでした。
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