ギレルモデルトロ、こんな美しいファンタジーも撮れるんやな。。
話題になってた時に見逃しててようやく観られたってのもあって、なんとなくの内容や、話せない女性とダグジョーンズ演じる半魚人との恋ってのは知ってたんだけど。この恋的な要素に限らず、感動することになると思ってなかった。なんなら私、女性より、研究者のボブに感情移入したわ。
「こんなに複雑で美しい生き物を殺してはいけない!」
泣きそうになった。
障害のある人間。アフロアメリカン。老人。ゲイ。思想の違う者。そして女。
差別的で歪んだ社会で、息を潜めて生きている者たちが、純粋な思いに突き動かされ、共に動く。
彼らの象徴とも言える半魚人。自分が神に近いと奢り、他者を虐げる男は、彼の前に、真に弱き存在は己なのだと知らしめられる。
この男がな、、もう、近年稀に見るほど悪役な外道だった。腐れ外道だった。本作、家で観てたんだけど、コイツのせいで何回叫んだりコイツ罵倒したか分からん。。主人公が「ク・タ・バ・レ・ク・ソ・男」やった時の爽快感。
ラストそうきたか!そうであって欲しいっていうおじいちゃんの妄想だとしても、綺麗なだけではないけど、純粋に美しいファンタジーだと思います。。
猫騒動があっても全くと言っていいほど動じなかったじいちゃんは、ちょっと逆に寛容すぎてビビった。飼い犬にやられたらちょっと、、家から追い出すかも。。😓
てかダグジョーンズの半魚人、カッコいいよ。。主人公の気持ちも分かる!驚くほど長身で細身で、顔も含めて、ダグジョーンズ、いいよね。いつもこういう役だから顔全然出ないけど。クリムゾンピークもなんだけど、私ギレルモデルトロが作る「男前演出」に弱いかも。。😅