少女から大人へ。
自我の目覚めがテーマの作品。
あらすじは
ノルウェーの田舎町で厳格な両親のもとで育った少女テルマには、なぜか幼い頃の記憶がない。オスロの大学に通うため一人暮らしをはじめ、同級生アンニャに惹かれるが・・・
ホラーやSF、北欧の寒々しい自然描写やキリスト教の禁忌(同性愛)など様々なモチーフがちりばめられています。
中心に描かれるのはテルマの感情への戸惑いや変化。
理性で抑えられないのが感情。
そして感情は自分の意思ではどうにもならない。
子供の頃は可能だった両親からの一方的な抑制も、大人になれば相克する関係に。
個人的には美しいハッピーエンド。
でも人によっては、とんでもない悪夢かもしれません。
目がチカチカするフラッシュライトにご注意。
監督はラース・フォン・トリアーの甥、ヨアキム・トリアー。
おじさまラースよりはアクは薄めで、より洗練されている気がしました。