rollin

ガーディアンズのrollinのレビュー・感想・評価

ガーディアンズ(2017年製作の映画)
3.5
ロシアより岩をこめて

まるで本作の前に18本のユニバース作品が存在したかのようなテンションで捲し立てられるイントロ。絶対必要ない“モスクワ サーカスショウ”の字幕。X-MEN、ファンタスティック・フォーというよりも、むしろ鉄拳やモータルコンバットのエッセンスが強いキャラクターたち。

これらが紡ぎ出す勇気ある迷走の前には、ロシアW杯に於けるイタリア、オランダ、レロイ・サネの不在、及びドイツ敗退という虚しさすら吹っ飛ばされてしまうのでがんす。

特に男子が将来就きたい職業ナンバーワンである忍者をモチーフにしたキャラクター、ハンのサブ・ゼロ感や究極神拳演出なんかもう抜群で、彼のアクションは普通にカッコいい。ウィンター・ソルジャー丸出しやし。さらにハル‥熊人間に至っては、こんなキャラ人類皆大好きでしょう?

あと男子が事あるごとに夢見て来た東京タワーとスカイツリーの合体も、合体したことをちゃんと台詞で説明してくれるし、強化されたのかよく分からんスーツも着たいのなら着ればいい!てかアンタ最早ただの熊やないか!

タワーへ綱渡りするくだりの ボリジョイ感も笑えるし、ガーディアンたちが自分語りする際の女長官の「コイツ‥何言ってんの??」な表情もウケる。

とにかく近年のロシア映画のCGクオリティの高さと、それ以外の雑加減には目を見張るものがあるし、ヒーロー映画っぽい見栄たっぷりのカットもなかなかやるじゃん。とりあえず一通り最後まで観ることは出来る。
ただ面白いかどうかは別だ!

(ポストクレジットシーンでは、何とあのキャラが出て来ますよ!)
rollin

rollin