これぞ、王道ジャパニーズホラー！
このタイトルだけでもわかってしまう、国民的スーパースター「貞子さん」の誕生一発目の作品です。
今ではスマホから出てきたり、蜘蛛みたいな足をはやしてモンスターとして扱われたりなにかと忙しい彼女ですが、本来呪いというのはおどろおどろしく、神秘的で慈悲があるからこそ映える気がします。
そう言う意味でも若い人には一度でいいから見てほしい名作です。
薄暗い部屋、天気、呪いのビデオ、黒板を引っ掻いたような耳につく音、ブラウン管のテレビにVHSすべてのものが思わず身震いしてしまうくらいに不気味です。
とくにあのビデオ。。。思い出しただけで、ゾッとします。
女が瞬きをして貞の字や井戸が見える映像は一生忘れられません。
ラストの井戸に入るシーン、貞子のあの表情はトラウマでした。
人とは違う能力があるだけで、罪もないのに迫害され闇に葬むられてそれが怨念となる。そういう人間の弱さや儀式的な間違いも貞子が可哀想と見せることによってメッセージ性を込めている気もする。
でもそれは誰にも止められることはできない。ともとれる終わらせかたも好きでした。ホラーは苦手ですがこれだけは誇れる作品です。
もちろん原作はこれの何倍も面白くおすすめです！
