このレビューはネタバレを含みます
すごいヒーロー映画を観た！！
その一言に尽きます。
できれば『アンブレイカブル』と『スプリット』を先に観ることが絶対オススメです！笑
シャマランバース（そんなものあるのか…笑）現3部作の3作目。スーパーヒーローは存在するのか？というか超人というものは存在するのか？という壮大なテーマの元、マーベルユニバース並の時間を勝手に割いて（なんと19年ほど…！）完結まで一苦労してもちこんだ最終章ですね！
同じヒーローを描いたマーベル作品と違うところはこちらのテーマは『ヒーローは人を救うだけか？』とか『個人的な正義か？大衆のための正義か？』とかそういう話には無頓着で、『超人は存在するのか？』という所にだけ焦点がギューーン！です。そもそも主眼が違うので救われる市井の人々なんてものがあまり出てこないのは当然。
超人というのには悪人も含まれてます。そこがシャマランらしい所で、今回の主役はMr.ガラス…『アンブレイカブル』に現れた超人緑マント（ブルースウィルス）の宿敵、骨折しやすい体と天才的頭脳をもつコミックオタク。
そして不死身の体をもち、触れたものの悪事を知ることができる緑マント。
多重人格の中に怪物的肉体をもつビーストを宿したケヴィンたち。
3人が精神矯正施設に隔離され、厳重な監視と鑑定によって明るみになる事実…はたして本当に3人は、『特別な人間』なんだろうか…？
またあの面々に会えるというだけで嬉しい限りです！特にアンブレイカブルのブルースウィルス…！彼があの時のままで良かった！そしてスプリットから登場の、麗しのアーニャ・テイラー・ジョイ！相変わらずキングコングがベタ惚れする美女の役ところに見合う神秘性。かわいーなクソゥ！
悪党もヒーローも関係ない。誰よりもその存在を強く信じ抜いたあの男が、ついに念願の『自分の物語』の主人公になる物語。人は誰だってなにかの物語に頼って生きているのかもしれないし、それは恥じることでもない。その気になればその物語は真実にだって出来るんだ！という純粋すぎる哲学がラストのガラスの言葉に表れてて、とても熱くてよい！！今回救われるのは、市井の人々ではなくて信じた人々…
ヒーローがヒーローである映画より、人間がヒーローになる映画が見たいんだよなーって人は、ぜひ！
