ペンソー

ミスター・ガラスのペンソーのレビュー・感想・評価

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
3.8
M・N・シャマラン監督、脚本作品。
ブラムハウスプロダクション製作。
B・ウィリス、J・マカヴォイ主演。
S・L・ジャクソン、A・T-ジョイ、S・ポールソン共演。

"アンブレイカブル"と"スプリット"のクロスオーバー作品。
前々作、前作でそれぞれヒーロー、ヴィランの誕生が描かれ、今作でついにその2人が対峙する。

ヒーローやヴィランの演出の仕方が従来のヒーロー作品とは全く違い、彼らの超人的な部分ではなく人間的な部分にフォーカスした独特な作風のこのシリーズは、彼らを一人の人間として扱い、内面を強調している。
アクションシーンはほぼなく、ひたすらに会話が続く。
その中でヒーロー作品のような演出を交えつつも、あくまでドラマ作品としてヒーロー、ヴィランの思いや苦悩を描く。

本当にヒーローやヴィランが存在したならば、世間はそれをどう受け止めるのか。
また、彼らの存在を秘匿しようとする第三勢力がいるとしたらどうなるのか。
ヒーローを肯定的に描かず、否定的とまではいかないまでも絶対的な善として描かないように、同じくヴィランを絶対的な悪として描かないこの作品は、あくまでも現実に即した新しいヒーロー作品なのではないかなと感じた。

ヒーロー作品としてはかなり地味ながら、この作風は新しく独特で、またクロスオーバーというサプライズまであったので、このシリーズ3作品はとても面白かったです。

A・T-ジョイがめちゃくちゃ可愛いのでこれからもっとたくさん映画に出てほしい。
"X-MEN:ニューミュータンツ"が楽しみ。
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