役者としても製作者としても快進撃を続けるサフディ兄弟と、ドル箱アイドル俳優として扱われてきたロバート・パティンソンの、ターニングポイントとなった秀作。
ニューヨークを舞台に、どうしようもない人々が偶然や運命などに振り回されてドツボにハマってゆく、バイオレンスとスペクタクルの裏にある虚無感が切ないです。
とくに主人公である兄弟……。
殻を破ったロバート・パティンソンのハングリーさはもちろん、ベニー・サフディ(弟)の憑依したような演技は言葉を失います。
ちなみに本作のロケは歩行者や住民には何も知らせず、ほとんどゲリラ撮影のような形だったらしいです。
ショッピングモールの追走シーンでは本物の警察官と営業中に白昼堂々撮影したとか。
