9人のユダヤ人の子供たちが、ナチスの目を掻い潜り、列車に乗り、森を抜け、国境を越えてスイスを目指します。
何が過酷かって、13歳のファニーが引率者の大人に呼び出され、私はもう同行出来ないからこれからは貴方がリーダーよって無茶振りされる事。
今まで庇護される立場だった13歳の少女にとっては、あまりに重過ぎるバトンですが、それでも受け入れてリーダーとして振る舞い続ける姿は立派の一言。
特に、託された手紙を皆んなに読み聞かせるシーンはまさに鋼のメンタルです。
ユダヤ人と知りながらも彼らを匿う人たちを称える事はもちろんですが、苦渋に満ちた選択として密告者とならざるを得なかった多くの人たちも、責められるかというと、それもまた痛い話。
最後がややセンチメンタル過多。