ミセスコロンボ

おじいちゃん、死んじゃったって。のミセスコロンボのレビュー・感想・評価

3.8
祖父の死を伝える一本の電話から始まる家族の話。
認知の祖母を遺して死んでしまったおじいちゃん。
「長い間お疲れ様でした。」と娘の薫、水野真紀さんは手を合わせ涙ぐむ。彼女はカッコ良い!
そしてふたりの息子、長男に岩松了さんと次男に光石研さん。こっちはふたりともみっともなくて何かというと喧嘩はするし不器用すぎて笑える。

次男の子の吉子、岸井ゆきのちゃんの心の内を中心に物語はすすむ。
大きな死生観がテーマ?!いや世の常をクールにコミカルに描いている。

あと、ダメダメな長男の子どもの岡山天音くんの情けなさと小野花梨ちゃんのヤサグレ感はもう満点。ふたりともこれからも注目していかないと…となる。
で、エンストした車からの気持ちバラバラのこの家族のシーンは心底笑えるしグッとくる。ひとつひとつ言葉が胸にささる。

かたや次男家族の車での会話。
妻がキレて光石さんに浴びせる言葉にスッキリ。
「おばぁちゃんの人生あんたがとやかく言う権利、どこにあるのよ。バカ息子。」
ほんまにそれ!!

お通夜、お葬式、って多かれ少なかれこういう感じかも。と納得。
ラストの縁側での集合写真、正解やね