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バーフバリ 王の凱旋のHALのレビュー・感想・評価

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
4.2
名古屋での上映を見逃し続け、東京の盛り上りにハンカチを噛んでいたところ、ミリオン座での上映が開始。慌てて行きました。

「この回は絶叫上映ですが、大丈夫ですか?」と確認されて初めて絶叫上映だと知り、初見でも大丈夫だろうか…と不安になりつつも、うちわ、ペンライト、タンバリンをもった人々の間に座った。

「ダンガル」の予告編から、既にアメリカ人ばりの驚きの声が上がり、マナー広告でタンバリンで盛り上がる観客席。楽しくないわけがない…。もちろん本編でも的確な野次が飛び、王にひれ伏し…タンバリンのタイミングも完璧。

最高でした。これは体験する映画。アトラクションです。

インド版ゲームオブスローンズで(笑)、粗削り加減により昼ドラ感もありますが、水戸黄門ばりのお約束が連続のストーリーの気持ちよさ、次の想像がつかぬ少年漫画のアクションを実写でやっちゃう快感。

けっこう大事なシーンで突然お金が底尽きたかのようなCG補正ナシの安っぽいセットもでてきて、ほんと笑ってしまう…。どうしたんよ…

男尊女卑のイメージが強いインドだったけれど、マッチョ映画にしては女性の描き方が、まだやや地位が低い感はありつつも、かなり良かったと思う。
バーフバリの、妻を必ず尊重し、姑から守る姿、嫁姑問題を抱えるご夫婦にも見ていただきたい…。笑

肩をなめるように触った…からの流れはたまらなくスッキリした。頭のなかであれくらいしてやりたいのを、微塵も容赦なく表現してくれたことに感謝している。私の中の憎しみが浄化した。あー最高。あの一連のシーンだけでも、もう一回見る価値がある…。

インド映画で女性ヒーローモノが作られる日はいつかなー。

もう一度行こうと思います。本当に楽しかった。
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