韓国発ショートムービー
見終わった直後は泣いていなかった。ただ呆然としていた。
でも
数日頭から離れず、咀嚼するたび涙が流れた
ヨニはとっても可愛い若奥様。
毎日手作りの料理をたくさん作り、部屋を綺麗に整え、夫の帰りを待つ。
あの店の冷麺が美味しいから、あの人と行こう。あの人が好きなもの…。
ヨニは、尽くす奥さん。
頭の中はあの人でいっぱい
こんなに愛されるなんて。
部屋に飾られたヨナと夫の写真。
美男美女でお似合いだ。
ある日、二人の家に来客が。
「明日、あの人に会いに行きましょう」
あの人の好きな料理がいっぱいの豪華なお弁当。
翌日、バスに乗りヨニが向かった先は…
全く予想していない展開でした。
途中の不思議な光景が一瞬で頭の中で繋がった。
私がこの結末を予想しなかったのはヨニを全て肯定したかったから?
おかしい、何か変、明らかに変。
でもヨニが夫に抱きつく場面を期待せずにいられない自分がいた。
物語が進むにつれ辻褄が合わない。
疑いたくない、私の気のせい、
この女優さんはリズムを取るのが下手なだけ…
ヨニの素直な美しさと健気さに惹かれ、映画の中の現実を認めたくなくなっていた。
序盤とラストで自分の気持ちが全く違っていた。
28分
そんなに短かっただろうか?
この濃縮された時間の中で私は、夫を思うピュアな気持ちに憧れ、受け入れがたい残酷と理不尽を観せられた。
運命に翻弄された人達。
今も存在する非情な現実。
見終わった後の余韻がもう…
今このレビューを書いていても涙が溢れる。
忘れられないショートムービー
