みかぽん

ゴールデン・リバーのみかぽんのレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
3.9
秘密の化学式を持つ者を追うシスターズ・ブラザーズと、追われる側の化学者と寝返った彼等の連絡係。予告編では4人が結託して金をせっせと採取していたはずなのに、なかなか出逢うまでに至らない。
とは言っても、いたずらに引き延ばしている風ではなく、その間に双方の今に至る人生が静かに描かれていて、さながら面白い物語の頁をめくっているような流れで全く気持ちは途切れず、むしろ上がる。

当初、ジョン・C・ライリーに対し、心の中では「おっさんライナスだ…」と失笑していたけど、弟をギラギラな野犬にしたのは自分のせい、などと悔いていて、そんな弟を守りたくて彼に追随している彼の優しさと繊細さを知る。
一方、騙して身柄確保の行程で理想的な民主国家を心に描く化学者の夢に傾倒し、組織を裏切る連絡係、ジェイク・ギレンホールの気持ちも分かって、うーむ、この映画の結末が見えないぞ…なんて考えているうちに友情が展開され、しかしまさかの急展開。
意外な、いや案外現実なんてこんなことかも…… 。的な物語の帰結がある意味リアルに沁みる、見応えある作品だった。

追記×1)
到着した町でその先の町について訪ねると、距離ではなく、丸1日、とか2日という回答が返って来るのも「へぇ〜」で面白かったし、到着するたびにその名称がジャジャーンと乾燥した土地柄風のロゴで現れるのも西部劇らしくて好きかも。
あと俳優陣全て文句なく素晴らしかったけど、とりわけホアキン・フェニックスが今回ものすごく良くて思わず釘付け。匂い立つお色気満載で、往年の三船敏郎を彷彿させる感じってのは私の私感。
ちょっと違いますかね…😅

追記×2)
ななんとホアキン!最近、ルーニー・マーラと婚約したんですって😳
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