くぅー

ゴールデン・リバーのくぅーのレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
3.8
my映画館2019#90 > この西部劇の原題、実は "The Sisters Brothers" で、何とも風変わりなネームのシスターズ兄弟・・・この兄弟のドラマであり、またしても安易にしちゃった邦題はさておいて、原題で見るべし。

で、このシスターズ兄弟、弟が破天荒で強気で主導権を握り、それをサポートする兄・・・そんな二人がゴールド・ラッシュの鍵を握るある男を捕まえる任務を受けて、旅に出る展開。
そのある男も訳ありの男と途中で組んでいて、やがてこの四人組は出会うのだか・・・そこまでが意外に長くて、ややダレたのも確か。

しかし、この西部劇、ドンパチは少なく、いろいろと違和感もあるのだが、何と監督はフランス人のジャック・オーディアールで、その妙味を作品全体に仕掛けている感じ。

そして、出会った四人は妙に意気投合し、大量のゴールドを掴みかけるのだが・・・後は見てのお楽しみで、なぜか切なさもあり、ラストもまるで寓話みたいに終わり、思わずニヤリ。

なお、キャストでは、まずはシスターズ兄弟の兄を演じたジョン・C・ライリー・・・流石のクセ者俳優ぶりを存分に披露。
弟役にはホアキン・フェニックス・・・あのジョーカーの後では物足りなさはやむを得ずながら、きっちりいい仕事してます。
訳あり男には、ジェイク・ギレンホールで、こちらももちろんグッジョブですが・・・やはりホアキンともっと絡んで欲しかったかなぁ。
さらには、キーマンにはリズ・アーメッド・・・三人に負けじと存在感を発揮してます。
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