アズマロルヴァケル

バンド・エイドのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

バンド・エイド(2017年製作の映画)
3.8
夫婦に見せたい映画

アナとベンは1年前の流産をきっかけに夫婦喧嘩が絶えない夫婦。ある時アナの友人の誕生日会に呼ばれた夫婦は友人の子供たちが遊んでいたものでベンが子供用のギターを演奏し、アナが玩具のマイクでボーカルをやり、即興で歌を歌ったことを機にふとアナが自分達たちの気持ちを歌にしてバンドで演奏したいという提案をし、すぐに実行に移すことに。ガレージで高校時代に使った楽器を掘りだしているとご近所さんのデイヴに声を掛けられる。彼は高校で一人で打楽器に明け暮れていた男でセックス依存症で悩む変わり者の男だった。夫婦はデイヴをドラマーとして迎え入れ、夫婦喧嘩を基にした楽曲を作ってセッションをするが、
デイヴがその夫婦喧嘩がきっかけで脱退しようと抜け出してしまい、初のライブハウスでのステージもアナのスランプで失敗に終わってしまう。

物語は音楽中心というよりもドラマ中心の作品で敢えて音楽を全面には出さずに表現している点では映画としては効果的で悪くはない作品でした。

なので要は意外にも男女間の問題が物語の核となっていて流産で子供を失ってからのアナの心情にどれだけ異性が感心するかにもよりますし、ベンの下着姿であてもなく自室にいるというだらしなさにどれだけ同性が共感するかといった感じにはなります。故にアナの仕事が運転代行?の仕事なので仕事がどんなものかが分からんのですけど、タクシーの仕事と同じことをやってるのかなぁと思いました。

笑えると言えばハーモニカを演奏する際のあれにピザを挟んで食べるシーンがあったのでハッキリ言って楽器店がこぞって真似してほしいのと後半にベッドでアナが怒りを爆発しとるシーンは私もこうやってストレスを発散させたいと納得させられます。

とはいえ、ラストではメンバー全員が演奏すると思いきや最後の演奏シーンはまさかのアナが弾き語りをするシーンというのはなかなか捻られていて音楽系の映画でもちょっといいと思ったラストシーンでしたよ。