とり

リロ&スティッチのとりのレビュー・感想・評価

リロ&スティッチ(2002年製作の映画)
4.0
リロもスティッチも全然可愛く感じられなくて避けてたんですが、ディズニーランドに行ったタイミングで観ました。

観終わって一番の感想は、もっと早くに観ておけば良かった!!食わず嫌いは損をするんですね。やっぱりディズニー作品は凄い。絶対に失敗作は作らないっていう安心感があります。劇場公開作品だけの話で、その後ゾロゾロ登場するビデオのみの続編とかはよく知らないけど。

舞台がハワイであることとスティッチはどうやら宇宙人であるらしいという事しか知らなかったので、本編が始まると結構驚きの連続でした。いい意味で裏切られた。
何よりも驚いたのが、スティッチの正体は凄まじい破壊生物で性格極悪という設定。むき出しの歯と狂気がめちゃくちゃ可愛い。性悪な表情が超ツボ。
腕が4本あったのもなかなかの衝撃だったけど、強引に体内に引っ込めるシーンがすごーく面白かった。あと触角?も。

逆にハワイ少女のリロはいつまでたっても可愛く見えて来なかった。愛嬌あるなぁっていう感情は沸き起こったけど、キャラとしては全然魅力が感じられない⋯。これは商品展開する上で非常にまずい。まぁでも孤独感は上手く表現されていたので、スティッチとはいいコンビだなーと微笑ましくなりました。

絵柄としては最近ではすっかりフルCGアニメばかりで味気なかったのもあって、手描きのぬくもりが心地良かったです。観ていて疲れなくていいですね。やや画質は荒い感じがしたけど、これも手作りの味ということで。時々出てくる飛行船とかが唐突にCGだったのは違和感あったけど。

あと強引に難癖をつけるならば、スティッチの心の変化がやや単純かなと気になったところ。遺伝子操作で生物兵器として生まれてきたはずなのに、随分とまた簡単に軟化するもんですなぁ。この辺が大人のイヤなところというか、もっと素直に楽しんで観ればいいんだろうけど。
なんかこのアニメを観てハワイに住みたくなりました。細かいしがらみから解放されて凄くのびのび生活できそう。
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