クリムゾンキング

スターシップ9のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

スターシップ9(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

近未来、極度の公害により絶滅寸前の人類は新たな惑星に活路を見出しに向け恒星間飛行を決行。主人公エレナは共に飛び立った両親とも別れ1人で宇宙を旅しているのであった。

、、、って思ってたら実は恒星間飛行における人体及び精神に及ぼす影響を調べる種の実験でしたー!

っていう映画。

ぶっちゃけ上記のネタバレは冒頭20分でさっさとされてその後はブレードランナーみたいな世界でエレナとエンジニアのアレックスの2人の様子と、エレナに秘められた謎に焦点が当たっていくので宇宙船ものって思って見てたらなんか違うwってなる。
のだけど、初めて雨を体験するシーンや2人のデートシーンは荒廃した世界観にも関わらず降り頻る雨や光源、穏やかなスコアで結構神秘的に映っていたり、冒頭しか出てこないけど無機質な船内や薄暗い照明などの独特の雰囲気で個人的に好きな要素だった。

実はエレナは科学者たちのクローンだった、という展開や警備との追いかけっこなどサスペンス感のある展開やアクション的なシーンもあって飽きてきたなーと思った時には場面が切り替わっているので意外とダレない。

2人の行く末ということで、交換条件に旅の終わりである20年後に子供(と主人公)が解放される(本来であれば死ぬまで観察が続く)というのを下手なセリフを交えずに映像だけで明示するのもスッキリしていてよかったし、久々に面白い作品観たという気持ちになれた。

それにしても20年船内で暮らしてて肌が無菌室でしか暮らせないように変異してるってそれ他の星に行っても暮らすことできんの?とか思ったり、40年かけてまで他の星行きたいかって言われると行きたくねーなぁとは思う。

80億を救うために10人を犠牲にするはまあ、一生答え出ないでしょう(一人一人が平等の命の元って考えの下だと)