みきちゃ

ビューティフル・デイのみきちゃのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
3.9
サントラやっば!かっっっっこいい。
景色もカメラアングルもかっこいいんだけど、なんせ音がめっちゃ良い。ジョニー・グリーンウッドがサウンド作ってる映画全部観たくなる勢い。一番ハマった曲は「YWNRH」。

10人中10人に異なる物語を見せてそうな映画。話をもっと理解したくて、POPCORNとエレン姐さんのホアキン氏ゲスト回をみた。トークショーに出てる彼を観るのは初めてで、飾り気なさすぎな言動しか見受けられなくってめっちゃ好きになった。

POPCORNでこの脚本を選んだ理由を訊かれたホアキンさんは "The script had the potential for something that I didn't understand" と答えてて耳新しかった。今の自分には理解が及ばない、解釈しきれない可能性を秘めた脚本を悦びと感じてはるって、それって恋の一種やん。

面白かったのはこの語り。「完成した映画自体は僕自身の経験には到底追いつかない。例えば1つのシーンがあって、実際現場では5テイク撮ってて、僕は毎テイクあれこれ考えて挑んだわけだから、5テイク分の時間と感情を経験していて、映画として残るのはそのうちの1テイクのみで、その1テイクが僕の5テイク分の経験より充実しているとは到底思えないよ」(訳てきとー)

加えて、司会者が引っ張り出してきたホアキンの過去の発言 ”I hate the last movie I do so much that I feel that my next job is gonna write a lot of wrongs" って、……え??笑 役作りに深入りしすぎてた時の発言らしく、本人苦笑い。若干の狂気を感じて私も苦笑い。演じた役のことをディープに考えすぎる癖があるから、撮影が終わってもまだ考え続けてたりして、5年とか経ってから「うわ、あのシーンのあの演技間違えたわ!」っつって後悔しても今更どーすんねん、みたいな。笑

結局ストーリーラインはカンヌ力が高すぎてわからないままだけど、ホアキンが映画俳優という仕事の中毒者ということはよくわかった。とても良い。
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