白金

ラブレスの白金のレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
4.0
大局的にはウクライナ情勢に対するロシアの態度の風刺。

劇中にウクライナ情勢のニュースが意味深に扱われ,家族や子どもに対する態度とウクライナに対する態度とを揶揄する構図。

ロシアの中でもかなり裕福な生活をする夫婦。

それでも二人の愛は冷めており,お互いにパートナーが存在し,二人の間に出来た子どもには無関心。

どちらも親権を望んでいない親の喧嘩を聞く思春期の子どもは失踪することになる。

歴史を辿ればウクライナはロシアにとって家族,あるいは子どものような存在である。

本来の家族をそっちのけにしながらも国際社会には良い顔を見せるロシアは,まさにこの仮面夫婦そのものである。

つまり,本来の配偶者たるウクライナには冷たく,子どもたる国民には愛情希薄なのである。

愛国心を唱えながらもそれはあくまで取り繕ったもので,家族たるウクライナの苦しみにはLove less。

愛国心を仮面的に纏った姿で筋トレする姿はまさにプーチンへの揶揄となる。