じわじわくる。ゆったりと淡々と90歳のラッキーの毎日が描かれる。毎日牛乳飲んで体操して、いつものお店でコーヒー飲んでタバコを吸い、いつもの道を通って馴染みのバーでブラッディ・マリーを飲む。頑固おじいさんのラッキーは、監督のあてがき。ハリー・ディーン・スタントンはツインピークスくらいしか認識がないのでその辺いまいち分からず。
ラッキー、毎日ちゃんと体操してて偉い！仲良しのデヴィッド・リンチも出演。2人の雰囲気がまた良い。
失踪？家出？したリクガメのエピソードや沖縄戦で出会った少女の話など、なんとも言えない余韻を残す。ハーモニカの音が心地良い。
ラッキーの笑顔がとても素敵。仕事柄なのか、割とふとした瞬間に死について考えることが多い私は、ラッキーがどんなふうに自分の残りの時間を見つめるのか気になっていた。なるほど。その境地にはまだまだ行けないや。現実主義について考えさせられた。
いつ死ぬか分からないから、行きたい所や見たいもの、食べたいものや話したい人に会うためにすぐ行動を起こす派なんだけど、ラッキーじいさんからすると鼻で笑われちゃうだろうな。また時間が経ったら見返したい。
