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生きるのyoyoyoのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.8
リメイク版が非常に良かったので、オリジナルがとても気になっていた作品だった。タイミング良く地上波で鑑賞。
仕方ない部分ではあるがセリフが聞き取りにくい。
時代背景のこともあり、正しい病名を告げてもらえぬ主人公に同情。悲壮感漂う顔がなんどもアップで映される。ちょっと怖い。
でも、そこからのラストに向けて確かに変わる表情が良い。
限りある時間をどう使うか。目的のためには他に構ってる暇はないよ、という強い意思と意志を感じた。
じわじわと迫る最期の時。主人公が怖さと無念さをしっかり表出(家族には出さないが)していたのが良かった。
1番の見せ場でもある雪の中のブランコ。オリジナル版でももちろんあったシーンだが、こちらの画力の圧がすごい。雪が沁み入るように命の尊さを感じた。
職場の皆さんがあれこれ言い合う場面は、御仏前の前だぞ!と誰かゲンコツでもしないかなと思ったし、本人が化けて出たらいいのにと思った。
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