『或る終焉』の監督とは思えない直球のエゲツなさwけど面白い!
娘の妊娠を機にフラリと現れる疎遠だった母。どの時点で欲望を満たす契機とみなしたのか?嗅覚が働いたかは定かじゃないけど娘であろうが利益重視、支配の障害なら当然のように無視。制御不能の自我に口あんぐりw終焉の潔さもこれまた流れるような衝撃。
ただ周到さも垣間見れるので悪意や動揺がないわけでもなく怪物ではなくやはり人間。だから恐ろしい!欲望の遂行が周りをボヤつかし母であることも崩壊させる。いや、もともと母性とは違う何かなのかもしれないけどどちらにせよ脆い。ミシェル・フランコ監督のモラル崩し、今回激しいw
またズレてるのは母アブリルだけじゃなく娘のバレリアにも血を匂わせるユルさを覗かせる。説明最小限ながら想像を掻き立てられるし冒頭から何とも意味深でニヤリw
中盤からの展開、カメラ共に釘付けやったしやっぱこの監督の切り口大好き!
ラストシーンのインパクトも物凄い!