哀れなるものたちを見たせいか、今作も誰もが哀れでしんみりしてしまった。しんみり観る映画じゃない気がするけど…。
女王陛下、サラ、アビゲイル。それぞれを演じた俳優たちの演技が見事だった。特に最近好きになったエマストーン、愛らしく純真な天使の顔と獣みたいな貪欲さの振り幅が最高。
それぞれの衣装も本当に素敵。ランティモス監督作品って装飾や衣装がすごくいいな〜
女王陛下の空虚さに共感というか…なにもない空っぽの心に悲しみや寂しさだけが詰まっていて、優しくされたい注目されたい愛されたい何もわからないどうすればいい？って欲だけが生まれて…何をしても楽しくないだろうな、一瞬の楽しさは虚しさがさっさとかき消していくから。
哀れで、苦しくて、寂しい。
サラとアビゲイルも結果的に虚しいんだけど、欲しいものが明確にあるってだけでなんだか安心して、どうぞ存分に闘ってくださいと高みの見物ができた。
泥臭く戦ったほうがやっぱり強いのかな。鼻血まで出して床に足投げ出して泣き真似するアビゲイルにあっぱれと言いたくなる。
あとアビゲイルは、マシャム大佐をいいようにビンタしたりなんだりしてるシーンが好きすぎる。森のシーン楽しい。
うさぎがとってもとってもかわいいので、部屋でぴょこぴょこしてるとそっち見ちゃうよ〜〜〜
うさぎ踏みつけシーンは思わず歯ぎしり。女王陛下と同じ顔になってたと思う。
