このレビューはネタバレを含みます
孤独を感じている時に観たら、かなり沁みる映画。
自分も、もうすぐ引っ越して、新しい人生を始めるところだったので、この話の色んなところに共感した。
「星は毎晩死んで、翌朝生まれ変わる。そして再び、輝ける夜を待つ」
バスの中で慰めてくれる酔っ払いの、そんな妄言を信じたくなった。
"今までの自分は死んで、これからは新しい自分に生まれ変わるのだ"という、前向きになれる考え方だ。
冒頭の老人ホームでは、
「生き続けろ、生き続けろ」
と、自分にも言い聞かせるように歌っていた主人公の考え方が変わるのが面白い。
物理的な死は本当に終わってしまうが、前向きな死もあるということに、物語終盤で気付く主人公。
どん底に堕ちた自分との決別がそれだ。
自分次第で、生まれ変われる。
神に頼って生きるのではなく、全ては運。
ダメな時はダメだし、うまくいく時はうまくいく。
そこに自分の意思や努力に基づいた言動が絡んで、結果が変わるだけ。
パラシュート無しで空を飛んで助かったシスター達が、飛行機の墜落で死ぬラストの展開は、飛行機に乗る瞬間に予想がついたが、マリリン・モンローのラストは予想外だった。