オムニバスホラー『ABC・オブ・デス2』で独特かつ楽しい特殊造形を披露した梅沢壮一による田舎ホラー。
地方の美術学校へ通う美大生たちを襲う悲劇。ハイレベルかつ華やかな東京の美大への憧れと嫉妬が充満し、鬱屈した雰囲気が画面から伝わってきました。この田舎の美大生たちがわりと真面目な人たちで、みてて「何でコイツらがこんな目に😩」とやるせない気持ちになりましたが、そこはイカした特殊造形オンパレードがカバーしてくれてました。ラストでちょっとスカッともするし。
役者が皆良い。特に黒沢あすかは厳しくて怖いけど生徒思いなところを上手く表現していました。気持ちが高ぶって半泣きになるとことかめっちゃ上手い。
藤田恵名は良い収穫でした。良い声してるなーと思ったら実は本業がシンガーソンガーで本作の主題歌も担当してます。
津田寛治はいつもの津田寛治でした笑。
クライマックスで"粘土"がコマ撮りっぽく大暴れするとこは『鉄男』感が出ててナイスでした。梅沢壮一…次回作が気になる監督がまた出てきました。
