泉澤直人

パーフェクト・レボリューションの泉澤直人のネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

面白いところもあったんだけど、作品としては、微妙だった。
当然、「障がい者の性」という社会的問題を映画に触れつつも、日常的に障がい者のぶつかる困難の詳らかに描いているポイントは評価する。

普通に泣いてた人もいたんだけど、ちょっと納得いかないのは、お互いどこに惹かれ合ったのかが不明瞭に思えた。
清野菜名が演じるミツが異常に明るい性格で(精神障がいの影響)、好きになれないキャラクターだった。献身的なところもあるけれども、受け入れるのに相当な精神的な余裕が必要なのではないかと思う。
だから、自身も障がい者であるクマにミツを受け入れられる余裕があるのはなぜかの描写が全くなかったのが致命的。
逆に、ミツがクマに告白するシーンも唐突。いくら突っ走ってしまうミツであっても、好きになる相手がクマである理由はあって欲しかった。

でもまぁ、評価も非常に高いし、感動している人は感動しているので、見る価値はある作品かなと思います。
泉澤直人

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