30年前に失踪した弟。その真相を求めて暴走するお兄ちゃんが酷い目に遭う!
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漆職人、かずきくん。
かずきくんは子どものころ、さなえさんという、男の人とせくーすをする仕事をしている女の人のアパートに通っては、チョコボールを食べさせてもらったり、⚫️⚫️してもらったりと、至福の時を過ごす毎日でした。
かずきくんには、たくみくんという弟がいたのですが、ままんは、たくみくんばかり可愛がるので、おうちにいても面白くありません。
そういうわけで、かずきくんは、自分を大事にしてくれるさなえさんのところに入り浸りです。
さなえさんには、さゆりちゃんという娘がいたのですが、本当は男の子が欲しかったそうです。
なので、さゆりちゃんは日頃から、さなえさんからひどい虐待を受けているのでした。
アパートでお仕事をするときは、さゆりちゃんは邪魔なので、さなえさんが、押し入れにぶちこんでから、せくーすを始めるのです。
ある大雪の日、たくみくんが、さなえさんのアパートの前で行方不明になりました。
かずきくんは、ままんに言われて、たくみくんのあとをついていったのですが、たくみくんがアパートの方へ近くまで歩いていくところまでは確認したのですけどそれからどうなったか覚えていません。
たくみくんを失って発狂したままんはかずきくんをなじります。
さなえさんは警察に連れて行かれますが、黙秘を貫き通して無罪放免、どこかへと行方をくらましてしまいます。
あれから30年、仕事中のかずきくんのところに、こだちくんという、ルポライターがやってきます。かれは、さなえさんが、たくみくんを手にかけただけではなく、せくーす相手を焼き殺して、保険金放火殺人事件もやったはずだと、確信しています。もともと、こだちくんはこの保険金放火殺人事件を調べていて、たくみくん事件にぶち当たったのでした。
こだちくんは、さゆりちゃんの居所がわかった!彼女は、押し入れの奥から、過去に、さなえさんのやったことをすべて見ているはずだ、一緒に会いに行こう、と誘います。
さゆりちゃんは、近くの島の旅館の下働きをしているそうです。
二人は真相を求めて、島に渡るのですが、
そこで恐ろしい事実に直面するのでした……。
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どうやら、かつて、世間を騒がした、城丸くん事件、ごうけんくん事件、かなえちゃんの婚活詐欺連続殺人事件を下地にしたものと推察します。
下手人と思われる容疑者がみんな女で北国関係者だったりするんですね、これが。
その、北国のグレーな陰鬱な風景に、毒々しい染料の赤い血の色。
かつてレビューを上げた
「私の男」
「ミスミソウ」
にも似通った、イメージと暗いストーリーが展開されます。
作品を、かなりな豪華キャスト陣と、豪華ミュージシャンが担当していて、カドカワが甲斐さんという新鋭監督にどれだけ期待をかけているかという意気込みが感じさせる力作のようです。
ただ、意気込みはともかく、この映画、元手を回収できたのでしょうか、映画の内容より、むしろ、そっちの方が気になる。
とても気になる。
かなり、人件費がかかってそうだし、
だって、佐藤浩市に尻丸出しでせくーすをさせてるんですよー。
半端なギャラではできないよね>尻丸出し
児童失踪殺人事件ネタは凄く暗くて客は限定されそうだし、
小百合ちゃん役の子役の心的トラウマも心配だし、
そんなに刺さる脚本でもなかったし、
当時の興行収入ランキングにはかすってもないし、
心配になって何かと気を回してしまう、だすちーなのでした。