だすぷーちん

バビロンのだすぷーちんのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.6
メキシコ生まれの映画青年マニー君、立身出世を試みて大スタージャックの下働きを始めたら、そこはカオス状態の大変なブラック業界、ジャージー生まれの才能ある女優志望のビッチ娘、ネリーとなかよくなるが、彼女の余りにもクソビッチな素行の悪さに命を奪われかねないヤバい事件に巻き込まれて酷い目に遭う!

       ※ ※

1920年代、無声映画全盛時代から、技術の進歩と共に作品はトーキー映画となり、さらには天然色映画へと進化を続ける映画界の歴史の軸に翻弄される三人の映画人の生き様、人生の浮き沈みをコミカルかつ、ダイナミックに描いた超大作映画で物語にズンズン引き込まれる素晴らしい映画作品。

類稀なる才能をもちながらドラッグとギャンブルで身を危うくする新人女優ネリー、時代の流れと共に大スターの座を追われゆく悲哀を味わうジャック、映画を愛し、大作映画に関わりたいのにそれに伴う過酷なアクシデントの連発に邪魔されるマニー。自分の頑張りだけではどうにもならない現実が主役三人を容赦なく嬲るさまに、かの業界で生き続けるということが如何に難しいかを教えられただすちーだったのでした。
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