むらむら

バンブルビーのむらむらのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
5.0
ストーンズやコステロ、ピストルズなどのヴィンテージTシャツを着こなし、スミスをこよなく愛し、自動車整備が趣味という女の子・チャーリーがバンブルビーを拾って、はからずも地球を救う、というお話。この話の舞台は1980年代後半のアメリカだが、話的には1982年の「E.T.」を彷彿とさせる。

とにかくこのチャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)のキャラ設定が最高。現代ならオタサーの姫として君臨するに違いないヲタ殺しキャラ。案の定、ブルーノマーズみたいな男の子もメロメロになってしまう。オタサーの姫としてはオプティマスよりも戦闘力高いハズ。

こんな素敵な子に拾われたことを、バンブルビーは神様、いや監督のトラヴィス・ナイトに感謝すべき。もしヴィン・ディーゼルやドウェイン・ジョンソンに拾われてたら、ディセプティコン軍団が攻めてくるのを待たずスクラップになってたのは間違いないんだから。

トラヴィス・ナイト、「Boxtrolls」「KUBO」と同じく、孤独を抱えた主人公の描写が抜群に上手いよね。

んなわけで、後半の「カリオストロの城」のオマージュ満載のカーチェイスシーンや、溢れる80年代愛など、ちょっとでも僕の感想にピンときた人はぜひ観てほしい作品です。
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