アキ・カウリスマキ監督・製作・脚本2017年作品。内戦が激化する故郷・シリアを逃れた主人公カーリドは、妹を捜してフィンランドのヘルシンキに流れ着く。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、カーリドもまた差別と暴力にさらされるが・・・・。
ヨーロッパでは馴染みがあるかも知れないが、日本人には疎い難民問題。かなり切実な深いテーマを淡々と時にユーモラスに時にシニカルに描いている。少な目のセリフで間を上手く取りながら会話と映像で観せていくテンポが抜群で、どこかオフビートなムードながらも快適に観易い印象だ。
個性的な作風にけっこう惹かれるものがある。しかしアキ・カウリスマキ監督はこの作品で引退を表明しているとか・・・・う～んもっと新作を観てみたい！
