Big：ペニー・マーシャル監督、トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス主演、1988年作品。12歳のジョッシュ少年は年に一度地元の街にやってくる移動遊園地に足を運ぶが、身長が低くてジェットコースターに乗れず落胆した夜。願いを叶えるという不思議でレトロなコインゲーム機「ゾルダー」を見つけ、大きくなりたいと願う。奇妙なことに「ゾルダー」は電源も入っていないのに稼働していた・・・・。
少し前に「レナードの朝 」を再鑑賞して良かったので、ペニー・マーシャル作品のこちらも鑑賞。「見かけは大人、中身は子ども」何だか「シャザム！」と同じ。しかしこちらが元ネタ。圧倒的に主人公に扮するトム・ハンクスの演技が素晴しい。実に心は12歳の大人を上手く演じている。ユーモアたっぷりに、しかし単なるコメディではなくヒューマンドラマとして心温まる作品になっている。スーザンとの恋物語や親友のビリーとの友情が、軽めながらしみじみと嫌味なく伝わる演出がいい。
ペニー・マーシャル監督はレナードの朝と本作の2作しかヒットしていないが、主人公の演技力を引き出すのに成功しているなと感心してしまった。「ゾルダー」のつくりをもっと凝ってもいいのでは？とも思ったが、あのチープさが狙いだろうか(笑)
