あやっぺ

女と男の観覧車のあやっぺのレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
3.4
ある意味「夢を見ていた…」な主人公ジニーなのだが、いつものウディ・アレンの皮肉気な展開で人生そんな甘くはないぞ、もういい歳なんだからわかるだろ?と現実を突きつけられる。
観覧車のように上にあがる毎に美しい景色が見えていてもそれは一瞬、また元の地上に戻ってしまう。何度繰り返しても同じ。彼女も何度同じ過ちを繰り返しても、結局は望まなかろうと自分の身の丈に合う場所に落ち着いてしまうのでした。

母の関心を引こうとして火遊びをしている息子がいるのに、一番自分を必要として愛してくれている息子がいるのに、それに気付かずいつまでも夢ばかり見てそれがすり抜けていくのを虚しく思うばかりなのも、愚かで残念な人だなぁというのに拍車をかけていました。
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