くろねこヤマ子

女と男の観覧車のくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
3.8
カフェソサエティ同様、
ファンシーさを削いだ
ロマンティックな色調。

射す光の色はオレンジ。

女の心が壊れていく様と
それに伴う男の冷めを、
おきまりのカメラ目線で
矢継ぎ早にいっぱい語っちゃうぞ♪
の、物語。

「いつか晴れた日に」で
イケメン貴族に遊ばれて
涙なんか流しちゃう
可憐だったケイトちゃんが、

忘我の興奮に陥る
迫力ボディの中年女性を演じるとか
なんだか感無量だな。

息子も含め男たちの、
立ち位置の描き方がいやもう秀逸。
これが描けるって
素晴らしいなって思う。

観覧車はまぁるく、
光の取り込みもまあるく、
たわわなお胸たちもまぁるくて、
円やかな印象が残った。

色は違えどブルージャスミン系。
キーキーうるさくて疲れるけれど、
思い返せば良かったかも。
と、思ってしまうアレン・マジック。