ウディ・アレンの新作。
人生の普遍的なテーマを描いたシニカルなコメディ。
かつては女優をしていたが現在はバーでウエイトレスをしながら生活費を稼ぐ40歳を目前にした女性をケイト・ウィンスレットが好演。
忍び寄る老い、実現されなかった夢、禁じられた遊びを繰り返す手に負えない息子、未だに何者でもない自分に焦りを抱えながら、現実から目をそらし、周囲に当たり散らしながら空回りするジニー。
大学生のミッキーとの逢瀬が彼女の唯一の救いだが、そこに現れた若くて美しい義理の娘。マフィアの夫から逃げて父親の元に駆け込んできたのだが、美しく未来のある娘の存在は脅威でしかない。嫉妬で冷静さを失った心に魔がさす瞬間。運命は自分の手中にあるのか、それともあらかじめ決まっているのだろうか。
