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アルマゲドン・アメリカの光のレビュー・感想・評価

アルマゲドン・アメリカ(2016年製作の映画)
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非常に地味なアクション映画でした。
タイトルに『アルマゲドン』が付いてるから隕石系の映画かと思えばそんなことはなく。
監督がチャック・ノリスの息子だから激しいドンパチやってくれるのかと思えばそんなことはなく。
シンプルなテロリストVS特殊部隊というような作品でもなく。
裏にはいろいろと事情がある社会派な作品であり、個人的には乗り切れませんでした。
どうもこういう国とか軍人とかの映画は苦手なんですよね。
戦争映画も観ないし。
敵が国連で主人公の上官たちも裏でつるんでいたという感じみたいだが悪という印象はなく国を裏切ったということなのだろう。
こういった単純明快さが無いからアクション映画としては失敗だと思う。
もしかしたらマイク・ノリス監督なりに国のありかたに疑問や哲学があったのかもしれない。
しかし前半は本当にだるい映画だった。
チャック・ノリスのDNAが炸裂するのは終盤になってからだった。
テキサスの田舎の農場(砦?)に集まった爺さんたちが国連に立ち向かうという展開が繰り広げられる。
ここでようやくドンパチしてくれるわけだがEMP攻撃により電子機器が使えない前提でハイテク武器は一切使えない。
やや90年代の古臭い撃ちあいを見せてくれる。
これが良い意味でチャック・ノリスの雰囲気を感じさせてくれた。
火炎瓶でランチャーを作って戦うという田舎感そして手作り感さらにアイデア感素晴らしい。
クライマックスにはヘリVSヘリの対決という見せ場を用意している点も好感触だ。
空中でお互いに睨み合ってからの曲芸チェイス、そしてプロペラとプロペラが接触するシーンをさりげなくいれるセンスは良い。
本当に昔のアクション映画を思わせる出来だった。
これが褒めているのか自分でもわからない。
全体的にはガッカリな部分が多くつまらない作品ではあった。
チャック・ノリスの息子だからアクションができるというわけでもなく格闘戦はほぼ描かれない点も残念です。
父親の影響でこういう映画を撮ったのだろう初監督作品らしいので大目にみようとは思える。
だがやはりおもしろくはない。
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