きんゐかうし卿

ドント・スリープのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

ドント・スリープ(2016年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

 


『女優陣が麗しゅう御座居ます』

自宅(CS放送)にて鑑賞。日本劇場未公開作、原題"Dead Awake"。金縛りと云った方が馴染み深い睡眠麻痺や鬼婆症候群等、睡眠に関する専門用語が劇中に飛び交う。大なり小なり睡眠障害に類似する経験は誰にでもある様に思われ、描かれる恐怖に親近感が持ち易いのではなかろうか。ただそもそもの元凶はJ.ドナヒュー演じる“ケイト・ボーマン”の確執が変異したものなのか、もう少し言及があってもよく、興味を持っただけで現れると云う設定も微妙。更に中盤以降、平坦な展開が続き、ややもすると飽きられてしまう衒いも捨て難い。55/100点。

・何より女性キャスト陣の趣味が佳かった。J.ボレゴ扮する医師の“ハッサン・デイビス”は、kissのG.シモンズに似ていた。気になる点として、矢鱈にゴースト(フレア)映り込みが多かったのは意図したものだったのだろうか。

・そもそもの前提となる状況や設定等が『エルム街の悪魔('84)』を髣髴させるが、クライマックスは『インシディアス』シリーズ('10・'13・'15・'18)っぽく思えた。キーとなる“鬼婆”動きは『呪怨』シリーズ('99・'00・'02・'03・'04・'06・'09・'14・'15・'16)の“佐伯伽椰子”にルックスは米国版『リング』シリーズ('02・'05・'17)の“サマラ”に似ている。

・スタッフロールの最後に献辞として"In Loving Memory of Elizabeth “Betty” Reddick 1917 – 2015"との表記有。

・睡眠麻痺:睡眠中、一時的に体が動かなくなる現象。
      アメリカだけでも年間300万件以上の症例が確認されている〟

・鑑賞日:2018年8月31日(金)