ボギーパパ

JUNK HEADのボギーパパのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.4
劇場2021-24 J&B

堀貴秀監督がほぼ全てお一人で7年かけて作られたストップモーションアニメ。
そのご苦労はエンドロールを見るだけでも狂気!に支えられたとしか言いようがない!
しかも映像系のご出身でも無く、内装関係のお仕事をされていたとか。しかもパペットも音楽も、音声も、撮影も、舞台美術も、、、ほぼお一人で?驚きでしか無い。

その世界観は『マッドマックス』であり、『スターウォーズ』であり、『エイリアン』であり、『三銃士』であり『ロードオブザリング』であり、『異端の鳥』も入ってるかな、そして『千と千尋の・・・』カオナシ(ホクロ)まで(^^)
こりゃなんじゃ?独自の確固たる世界観の確立!素晴らしいと思う。

表現方法の凄さは、創造的言語?にも。際のない世界観を表すにはこの方法しかないのか、と納得させる。ある意味ノンバーバルとも言える独自言語?は可愛らしさもあり、不気味さもありつつ不思議と、またある意味必然的に腑に落ちる。監督の才でしょうね。

ストーリー的には中盤の間延びした感じが気になったが、娯楽映画としてよく出来ている。想像上の創造的世界が、作り込まれた背景、舞台にストップモーションアニメで絶妙にマッチして全編通したストーリーに引き込まれた。

登場人物?にも同様な事が言える。とにかく作り込まれており、あの言語と相まってその存在を現実視してしまうほどだった。私はアレクサンドル、フランシス、あとなんて言ったっけ?ジュリアンだ!3バカ兄弟が好きだ!

これ続編あるらしいけど、監督大丈夫か?と心配になる。いつになるやらだけど楽しみに待ってます。

そしてこの映画を黄金町ジャック&ベティで観ることができたのは幸せでありました。

PS. そうか!カオナシだな。キャラクターが皆んなカオナシなんだ(^^)
ほぼ目が無いのも監督の意図だったのね〜。
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