ミーハー女子大生

ハッピー・デス・デイのミーハー女子大生のネタバレレビュー・内容・結末

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

B級ホラーミステリー作品!

特に監督のファンという訳では無く、予告やあらすじを見て、面白そうだと思って観た一般人の感想なので、少々辛口になっているかもしれません。

謎の人物に殺される誕生日をタイムループし続ける。
このストーリーならば、繰り返される度に見えてくる物事や人物の裏側、何気ない日常の一コマが実は計画的に練られていた。など、絶対面白くなる題材のはずなのに、この作品は、それを全く活用していません。
無農薬野菜を油たっぷりの野菜炒めに調理したかのような、雑さ・・・。勿体無い!

冒頭の数分、きちんと作っているかと思いきや、途中「何回も殺されて犯人突き止めればいいじゃん!」という無責任過ぎるカーターの発案後、一気にコミカル路線になります・・・。

一人一人怪しい人物を調査しては殺されるを繰り返す主人公と殺しが雑になっていく犯人。
このタイムループする様が非常にコミカルに表現してしまっている為、毎回殺される恐怖が見ている側も薄れ、その後の展開を見ていても「次、がんばろー」位にしか思えない。

また、
「犯人は病院から脱走した受刑者だったんだわ!」
となり、無事決着したかと思いきや、実は同居人が犯人だったというオチに繋がるのですが、観ている側としては
「え?ニュースでやっていた受刑者が犯人?なんで面識ない人が毎回主人公を殺すの?繋がりあったっけ?」
と終始納得が行かないまま話が進行していく為、最後の真犯人が分かった時の
「あー!この人が犯人だったんだ!あの時の行動は、そういう事!!」
というカタルシスが全くない。(というか、大半の人は結構早い段階で真犯人に気づくと思う。)

そして、残る様々な疑問。
そもそも、何故主人公はタイプループしているのか?
母親が亡くなった理由は?
同じ時間を繰り返した結果、身体が死人同様のボロボロ状態のまま、主人公は生きていくのか?
というか、精神面はどうなってるのか?等々。

まぁ、タイムループしている理由は、他の方が書いているレビューを読みましたが、なんだその理由って思いました。(続編U2観ていませんが、絶対あの金髪アジア人が作ってそう)

ただ、あのお面の不気味さとカーターが死んでしまった為、自殺してしまう流れだけは良かったです。
個人的に、最後に真犯人捕まえても元に戻らず、同居人もカーターもいない。
でも、殺される。
とかだったら、絶望感があって良かったかも。

何はともあれ、久しぶりに見たホラーがB級映画でガッカリ感が半端ないです。続編は気が向いたらいずれ見れると思うので、それまで待ちたいと思います。

ストーリー 2
演出 2
音楽 3
印象 2
独創性 4
関心度 2
総合 2.5