きんゐかうし卿

グレースフィールド・インシデントのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 


自宅にて鑑賞。カナダ・米合作。右眼に埋め込んだ小型カメラ(義眼)の映像をメインとしたPOVで、“マット・ドノバン”を演じたM.ラザが、製作・カメラオペレーター・編集・脚本・監督と何役もこなした。一人称の視覚によるPOVは『ハードコア('16)』を想起するが、本作では他人の回すサブカメラの映像や効果音にBGM迄混入している。右往左往を繰り返す登場人物達の言動は、やたらと転ぶシーンが多くがさつに写り、余り共感出来無かった。鳥瞰の画を採り入れたり、色々と頑張ってはいるが、今一歩及ばずと云った印象。50/100点。

・人里離れた別荘地でビッグフット、POV、エイリアンと『ビッグフット・ハンター('12)』とよく似た設定である。家族愛(母性)に根差したオチはこのテのには珍しいが、ご都合主義と思えなくもない。

・走って跳んでローテクだかハイテクだか判らないエイリアンは『サイン('02)』に(そう云えば追っ掛けこするトウモロコシ畑と云う舞台も)登場したのっぽい体型だが頭部は間延びした馬面なデザイン。“メッセンジャー”と化したA.ナチの“トレイ・マイヤーズ”が伝えようとしたのは唯の脅しだったとしか思えず、身ぐるみ剥ぐのも攫った証拠の提示の為なのか、このエイリアンの行動には理解し難い点が多い。

・ヘリウムガスでも入れなければ風船は浮かないし、他にも妙な点が散見出来た。満を持して登場する母船は『未知との遭遇('77)』を彷彿させるが、予算の関係かチープな描写で平面っぽかった。

・鑑賞日:2018年5月3日