電気羊

ニア・ダーク/月夜の出来事の電気羊のレビュー・感想・評価

3.3
吸血鬼の映画と言うよりも「俺たちに明日はない」や「ナチュラルボーンキラーズ」のようなバイオレンス・アクション作品。

カウボーイの青年は、ある夜に獣医の父親と幼い妹がいる実家に車で帰宅途中、女の子のヒッチハイクを車に乗せる。
星空の下、なんだかいい雰囲気だったが青年は女の子に首筋を噛まれ吸血鬼となる。

女の子には、人間の血を求めて各地を車で移動している仲間がいた。
その仲間たちは、従来の貴族然とした吸血鬼とは大幅にイメージが違うチンピラ一味だった。

吸血の仲間になったカウボーイは車を移動し人間を襲っていくが、元は人間なので良心がブレーキとなり、命乞いをした少年を逃がしてしまう。
少年の通報を受けた吸血鬼一味、警察に包囲され銃撃戦となるが、日光しか弱点のない吸血鬼は、銃弾をものともせず警察官を撃退する。
吸血鬼一味は、身を隠すためカウボーイの実家へと逃げ込む。だが、カウボーイの家族を襲おうとした吸血鬼一味とカウボーイは決裂。

カウボーイと父親は朝日に乗じて逃げ出すことに成功するが、妹は吸血鬼一味に捕まってしまう。カウボーイは、獣医の父親の輸血処置で吸血鬼の血液を人間の血液に交換し人間へと戻る。

真昼のカーチェイスで妹を乗せた吸血鬼一味の車に追いすがるカウボーイ。その時、吸血鬼一味の少女が妹を抱きかかえ、後部座席の窓から身を投げ、カウボーイの元へと向かう。
運転中に日光をまともに受けた吸血鬼一味は焼き焦げて灰となってしまう。

吸血鬼の女の子が意識を失っていたが、気が付くと陽の光の入るベッドに横たわっていた。女の子は獣医の輸血処置により、吸血鬼から日光を浴びても死なない人間になったことを知る。

という一応のハッピーEND。ホラー映画観たかったんだけど、ホラー映画ではありませんでした。まあ、面白かったけどね。
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