ニア・ダーク/月夜の出来事の作品情報・感想・評価

「ニア・ダーク/月夜の出来事」に投稿された感想・評価

キャスリン・ビグロー監督ソロデビュー作。その頃最もアツい仲だったであろう元夫ジェームス・キャメロンから、前年公開『エイリアン2』のバスケス、ハドソン、ビショップを拝借した、作品内外でロマンスたっぷりの一本となっております笑

みどころ:
一味違う問題提起的結末
ありそうで無い吸血鬼の設定
躍動するエイリアン2乗組員
レーザー銃のような陽光
良し悪しチープな雰囲気

あらすじ:
ツッパリのケイレブは、獣医の父、幼い妹と田舎で三人暮らし。はね返ってはいても妹や動物を愛していたし、父を敬っていた。
その日、夜遊びしていて捕まえたのは、とんでもなくマブい女。全力のナンパは成功し、夜空の下そっと顎を引き寄せる。キスを試みたその時…痛っ!?
なんと女は吸血鬼で、ケイレブも吸血鬼にされてしまった!愛する恋人と居られるけれど、日光浴びると死んでしまうし、何より食事(吸血)しなきゃ生きられない。
…俺は一生このままなのか…だとしたらもう家族とは会えない…どうすればいい……?!

…お?ハッピーエンド?…ん~…?
いいねぇこういう終わり方♪

“吸血鬼になる条件”が各登場人物にジレンマを発生させているので、単なるラブロマンスに終始せず、お話全体に奥行きが出てるんですね。それが最後の最後まで効いていて、“愛し合う二人が結ばれるのに微妙”なエンディングを迎えるわけです。面白いなぁ。

吸血鬼に親しみを感じるやりとりを見せておきながら、「吸血鬼=快楽殺人者=悪党→死ぬべき」という逃れられない因果律を提示して、切ない結末をしっかりと予感させます。“ウェスタン風吸血鬼映画”と評されるのも納得ですね~。

最近は男らしい大作を連発し、すっかり女傑なキャスリン・ビグロー。キャメロンの悪夢から覚めたのか?笑…まぁこれもドリーミーだし、元から男らしかったのかもしれませんねぇ笑
マヒロ

マヒロの感想・評価

3.5
軟派なカウボーイの男・ケイレブは、家に帰る道すがら出会った謎めいた少女に噛み付かれ吸血鬼の身体となってしまい、同じ吸血鬼の一味と行動することになってしまう…というお話。

紳士然としたヨーロッパの吸血鬼と違い、アメリカが舞台のこちらではパンクスタイルのチンピラで、夜になったらバーにカチコミたむろしている奴らの血を強引に吸うという豪快なんだか風情がないんだかという感じで、その大味な感じが面白い。

監督はこれが単独ではデビュー作のキャスリン・ビグローで、掘っ建て小屋での銃撃戦で、銃弾だけでなくそれで空いた穴から漏れる日光すらも凶器になるシーンは緊迫感あって良かった。
というか、後に夫になる(そして別れる)ジェームズ・キャメロン組のランス・ヘンリクセンやビル・パクストン、ジャネット・ゴールドスタインら『エイリアン2』の顔ぶれが吸血鬼一味としてそのまま出ていて、そういえば先述のバーで暴れるシーンは『ターミネーター』っぽいし、この頃すでにキャメロンとの交流があったんだなと思ったり。

インパクトのでかいパッケージの写真にデカデカと写っているのは、ボロクソになっているので分かりにくいけど実は主人公ではなくビル・パクストンで、実際劇中でも主人公はずっと人間と吸血鬼どっちつかずの態度を取るばかりでイマイチ影が薄い。強引に巻き込まれたからしょうがないといえばしょうがないんだけど、ビグロー監督らしい「行き着くとこまで行ってしまってもう戻れない」みたいな破滅的な精神を持っているのは吸血鬼達の方で、なんか取ってつけたような適当な感じのハッピーエンドも含め、監督がやりたかったのはあくまで吸血鬼側の物語だっだんじゃないか。
思えば、全く性質の違う集団の中に放り込まれる話といえば同監督の『ハートブルー』っぽいし、既に片鱗は見えてるんだなぁ。

(2018.69)
slow

slowの感想・評価

4.1
月に照らされた君を見つけてしまった僕に棲み付いた君が見ていた月。鉛色の日々に流れ込んだ、逃れられない血と契り。皮膚を焦がす太陽を物ともしない覚悟は、どちらに対してのものだったのか。
ヴァンパイアを題材にしたキャスリン・ビグローの初単独監督作品。鑑賞前は『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』や『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』などのお洒落ヴァンパイア映画と比べ、おどろおどろしくギラギラした内容なのかなと想像していた(それはほぼジャケットのせい)。しかし、いざ観てみると、それらの原点とも思える愛らしさと、美しいシーンの数々。残酷で神秘的な魅力を放つ人物達が命を削りながら暗躍する、監督の野心溢れる怪作だった。このような一面を知り、キャスリンビグローのこと見直した(世界観はマッドマックス。無法感はジョン・カーペンター映画のようであり泥臭さは拭えないので、逆に思う人もいるでしょう)。
私たちは淘汰されるものより遥かに劣りながらも、現状を憂い甘んじて人間に成り果てる。闇に限りなく近い者達は、その血を誇り、運命を呪う。それが唯一抗うことと信じながら、彼らは今日も闇を生きる。
田舎町のカウボーイ、ケイレブ(エイドリアン・パスダー)は、ある月夜の晩、ヴァンパイアの美少女メイ(ジェニー・ライト)に首筋を噛まれたことでヴァンパイアと化す。やむをえずケイレブはヴァンパイアのジェシー(ランス・ヘンリクセン)の一味に加わり、旅に出るが、行く先々で自由気ままに人を殺し血を吸っていく彼らに従えず・・・・。

傑作ヴァンパイアムービー。人間の青年と美少女吸血鬼の恋愛を中心に幻想的な映像美とダイナミックな暴力描写で決して飽きさせない。
ウェスタンとロードムービーの要素を融合し、ヴァンパイアたちがみんなクレイジーなのはいかにもエリック・レッド(『ヒッチャー』、『ラスト・アウトロー』など)らしい脚本だ。
商業用映画2作目(単独監督1作目)であるキャスリン・ビグローは低予算(500万ドル、期間47日)ながらもすでに才能を遺憾なく発揮している。ヒロインよりも男優陣を魅力的にとらえているのは彼女の特徴だ。
今作は個人的にキャスリン・ビグロー作品の中で一番好きな映画だ(2位は『ブルースチール』)。
主人公2人が人格崩壊してるので全然感情移入できない。

クソな男女がクソなイントロダクションでなんのポイントもなく恋に落ち、ナルシズムだらけのアホな言動にひたすら付き合わされる。

キャスリンビグローも初期はこんな感じだったんだなぁ。デトロイトは凄かったのに。
ストーリーは大したことないけど演出がカッチョイイ。吸血鬼が太陽の光で燃えたあとに爆発するのが笑えた。ゴレンジャーの怪人並に豪快な爆発する。
闇が眩し…く…見えなくもない系。

ヴァンパイアとロマンスとウェスタンを丸めてホラーにしたらこんなん出来ました。という感じ。
エイリアン2か?と思う場面もありますがエイリアン2では無い。
評論家などの評価は高く、異色な吸血鬼の設定やジェニーライトは確かに美しい。
ロマンスに酔いしれながらケイリブとメイに視点をあて鑑賞出来た方には申し訳ないが、私は吸血鬼一家派で見てしまうので…ちょっと…。
おめぇよぉ!空気読めよ!的なね。
個人的にはペラい出会いのロマンスいらん。前日は知らんかった奴だぞ!何が愛じゃ。戯け者めが。帰りたい奴は湯気出して帰れや!…とまでは言いませんが…ほんのりケイリブに苛つきます。
ビルパクストンがめっちゃパクストントンしてるし吸血鬼の描写も良いから…まぁいっか。笑
ひょんなことから、ヴァンパイアとなった男の逃避行。仲間のヴァンパイアのキャラがみな個性的で、劇中を彩る曲も最高にクールだ!!闇夜に生きるヴァンパイアをアングラ感がとにかくたまらん!!主人公が、家族と再会する中盤から物悲しかったな。

ラストバトルが、ターミネーターっぽいのなんか笑う。厨二病映画の傑作でした!
Jem

Jemの感想・評価

3.5
キャスリン・ビグローの長編デビュー作。いつもの特徴あるカメラワークや音楽は感じられない作風。一昔前にヴァンパイア物にハマってそれなりの数を観たけど血液交換は初めてな気がする。
エッ?
何でこんな高ポイントなの?

成り立て根性なし吸血鬼のグダグダ猿芝居なんか面白くもないし

「エイリアン」のおじさんと「ターミネーター」のおばさんカップルなんて見たくもない!

ヴァンパイア愛好家としてゎパッケージにガッツリ騙された気分❗

(-_-#)
>|