ニア・ダーク/月夜の出来事の作品情報・感想・評価

「ニア・ダーク/月夜の出来事」に投稿された感想・評価

あの微妙な主人公のおかげでヴァンパイア一族が滅んでしまうなんて、許せん!ビグローはこのデビュー作からブルーずきなのねー。ヘンリクセンもかっこいいけど、無敵で凶暴なビル・パクストンが最高。バーで命からがら逃げた青年役でジェームズ・レグロスが出ていて嬉しい。子役ヴァンパイアがバロウズのTシャツを着ているのがニクい。音楽はタンジェリン・ドリーム!
カラン

カランの感想・評価

4.5
キャスリン・ビグローの『ストレンジデイズ』のレイフ・ファインズとジュリエット・ルイスのカップルに久しぶりに会いたかったが、なかったので、こちらに。アナクロするが、『ベルフラワー』と『悪魔のいけにえ』と『アダムスファミリー』をかけ合わせたかんじ。パワーがある。



男: 体がふらふらする。

女: だから必要なのは・・・

男: 殺すこと。

女: その通りよ。夜はそのためにあるの。


最初はこのB級映画はどこに着地するのかと思って観ていたが、目的地なんてないのかと諦めが入ってきたところから、なかなか引き込まれた。ビグローはブラム・ストーカーをネタにして、換骨奪胎したと言っているが、その通り。十字架と吸血鬼の伯爵というゴシックな要素を、炎と高笑い付き惨殺という悪魔系のロックに変える。

夜、軽くポエティック、殺し、太陽、煙をあげる皮膚。ギリギリ青臭いポエムと燃えさかる暴力。その繰り返しで、大炎上。

ビル・パクストンの狂ったパンクスが、意外にカッコよかった。ランス・ヘンリクセンが、車の中で汚い毛布から目だけ覗かせて炎に包まれて、突っ込んで来るシーンは荘厳ですらあったかと。オジー・オズボーンとか好きな人は観ると吉か。
sin182

sin182の感想・評価

2.6
ナンパした相手が
ヴァンパイアで、
その一味が頭悪いし
意味不に残虐な映画。

永遠の命があるなら、
もうちょい有意義に
時間使えばエエのに(^^;;

何で、こんな評価高いんやろか(^^;;
sumi

sumiの感想・評価

3.6
当時はキャスリン・ビグローを知らなかったですね〜。

太陽の下では脆く燃え尽きてしまう吸血鬼たちがなんだか哀れで、ホラーのつもりで観たのに物悲しく感じました。
netfilms

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3.8
 アメリカ南部テキサス、太陽が夕闇の空に消えていく頃、ケイリブ(エイドリアン・パスダー)は仕事の疲れを癒しに街へと急ぐ。牧場の馬主を務める父親ロイ(ティム・トマーソン)との昼間の作業を終え、一杯呑もうと街の酒場へ繰り出す。酒場の前には馴染みの友人たちがたむろするが、今日のケイリブはどこか不機嫌で愛想がない。呑み屋に入らないまま、男は友人に言われるままに後ろを振り返る。10m先の路上にはソフトクリームを舐める少女メイ(ジェニー・ライト)が立っていた。ブロンドの髪にすらりと伸びた長い脚、ソフトクリームを舐める舌先を見たケイリブは一瞬で恋に落ちる。彼は女を自身の車で送るよと約束し、深夜の田舎町をドライブする。テキサスのスイート・ウォーターから来たメイと言う少女は、しきりに時間を気にしながら、「夜を見せたい」と呟く。ケイリブの口づけを拒否し、女はケイリブに連れて来られた牧場へ、馬が苦手なのと呟いた女は男からの求愛に我慢出来ずに熱い抱擁を交わす。だが次の瞬間、女の唇が首元を這うと突然皮膚を引きちぎる。ケイリブは突然のことに驚きが隠せないまま、父と妹サラ(マーシー・リーズ)の待つ牧場へ、しかし足元が覚束ない彼を時速90kmでやって来たキャンピング・カーが父親の目の前で強奪する。

 トム・ホランドの85年作『フライトナイト』やジョエル・シュマッカーの87年作『ロストボーイ』など新味を打ち出した80年代ゾンビ映画の決定打として登場した本作は、ただの恋愛映画に思えた冒頭の展開から、吸血鬼の種族の主人公の強奪により、思わぬ展開を見せる。テキサスから更に田舎町へと歩みを進める物語は、吸血鬼のロード・ムーヴィーの様相を呈する。当初、頭数に入っていなかったケイリブは、メイの恋心(愛の衝動)により一族に迎え入れられるが、リーダーのジェシー(ランス・ヘンリクセン)を筆頭とした吸血鬼の一族は彼の来訪を快く思わない。ケイリブのある夜の行き過ぎた恋心が引き起こした悲劇は、彼が人間と吸血鬼の間で葛藤しながら、母親のいなくなった牧場の未来を憂う。メイの美しさに惹かれながらも、一貫して妹のサラを想うケイリブの父性は、やがて吸血鬼一家のホーマー(ジョシュア・ミラー)の母性を追い求める姿に合致する。終盤、ケイリブの捜索に当たった父親ロイとの偶然の再会や、地下での闇の輸血により吸血鬼から随分あっさりと人間に戻る描写など、脚本上の設定は稚拙で難はあるものの、当時ラブラブだったジェームズ・キャメロン組の利点を最大限に発揮し、ランス・ヘンリクセンのビショップ、ビル・パクストンのハドソン、ジャネット・ゴールドスタインのヴァスケスと『エイリアン2』の最前線の兵士を3人もちゃっかりと召喚する。太陽の光を浴びた吸血鬼たちが次々に燃え拡がるクライマックスの描写は今観てもやはり胸に響く。
登場人物が頭悪すぎます。
ヒロインの演技も下手でしらけました。
ヒロインが演技イマイチ、何がしたいのかよくわからない。
吸血鬼側は元人間なのに殺戮を楽しみすぎ。
登場人物みんな頭悪い!
吸血鬼側は少人数で行動してるのに、あんな滅茶苦茶に暴れるのは馬鹿な気がする。
よくも今まで人間にばれなかったな…。
まあようするにつまんなかったです。
つまらない。ランスが好きで見たんだけどフライトナイトの方が上。
茶一郎

茶一郎の感想・評価

3.7
 監督キャスリン・ビグローと聞くと、どうしても近作『ハート・ロッカー』、『ゼロ・ダーク・サーティ』もしくは代表作『ハート・ブルー』が思い浮かび、ついつい男臭いアクションかドキュメンタリックに社会的事件を撮る作家というイメージが先行しがちですが、実は監督の長編映画単独デビュー作はホラー映画である今作『ニア・ダーク/月夜の出来事』であります。
 『フライトナイト』と肩を並べる、古典的な現代を舞台にした吸血鬼モノとしてもはやエポックメイキングな今作『ニア・ダーク/月夜の出来事』、キャスリン・ビグロー監督のホラー顔負けの狂った描写がこの『ニア・ダーク』という、まさにホラー映画にあったことに気付かされる作品でした。

 物語はアメリカを舞台にし、謎の美少女に噛まれたことから吸血鬼、太陽の光を浴びると体が焼け、人間の血がたまらなく欲しくなる身体になってしまった男と吸血鬼仲間とのドラマ、現代版吸血鬼を描きます。
 非常に闇が美しく、またテンポの良いアクションも後のキャスリン・ビグロー監督作品に劣らない見せ方。特に藤子・F・不二雄氏の短編『流血鬼』(その元ネタ『アイ・アム・レジェンド』というより)を想起させる人間になりたい元人間の男と吸血鬼女性との恋愛も印象に残ります。

 何より今作『ニア・ダーク』における吸血鬼に変化する・吸血鬼の世界に巻き込まれる主人公「今までとは別の世界に半ば強制的に行ってしまう主人公」というモチーフは、キャスリン・ビグロー監督が一貫して描いているテーマと言えます。
 新人警官がサイコパスな犯罪者に巻き込まれ、その狂人と同じルールで闘わねばならなくなる『ブルー・スチール』、FBI捜査官が銀行強盗団に成りすましとして入る『ハート・ブルー』、現在に生きる主人公が凄惨な事件のあった過去の世界に精神的に繋がってしなう『悪魔の呼ぶ海へ』、作家的な評価が高くなった近作『ハート・ロッカー』は、戦場という狂った世界に自己実現を見い出さざるを得なくなった主人公を描き、『ゼロ・ダーク・サーティ』は拷問などの非人道的操作に最初は反感を覚えていた主人公が犯人逮捕という目的に取り憑かれてしまう過程を描きました。全て「主人公があちらの世界に行ってしまう話」と考え、監督のフィルモグラフィを並べると、それがいかに一貫したものか分かります。
 また今作において吸血鬼が太陽光に焼かれる特殊メイクは、後の『K-19』において放射線被曝してしまった作業員の描写と重なります。

 今までのルールが成立しない世界に送り込まれる主人公、そしてその環境に適応していく様を「怖い」と描けば今作のようなホラー映画、「スリリング」と描けば『ハート・ブルー』、「狂っている」と描けば『ハート・ロッカー』のような距離感になる。
 まさに処女作にその監督の作家性が詰まっているとはよく言いますが、今作『ニア・ダーク/月夜の出来事』はその通りなキャスリン・ビグロー監督の一貫したテーマが凝縮された作品です。
三樹夫

三樹夫の感想・評価

3.3
陽の光、十字架、ニンニク、銀の弾丸、聖水と、弱点多すぎて強いんだか弱いんだかよくわかからない吸血鬼。その中でも陽の光にあたると、という弱点にフューチャーして、骨太ねーちゃんことキャスリン・ビグロー が作ったドラキュラ西部劇恋愛映画。吸血鬼軍団を警察が追って(警察の要素は薄いけど)、それに主人公の父親と妹が追ってという、続・夕日のガンマンや、ノーカントリーと同じ流れような、それの吸血鬼版で、ところどころターミネーター2を思わせるようなシーンがある(作られたのはこっちの方が先だが)。
人体が切断されたり損壊する映画を切り株映画と呼ぶらしいのだが、この映画の切り株要素は、陽の光が体にあたり黒焦げになって、最終的にはフューリーのカサヴェテスやスキャナーズのように爆発する(その二つの映画ほどじゃないけど)というのに心血注がれている。
小さい部屋に閉じこもっての、外からの銃撃で穴が開きどんどん陽の光が入り込んでくるという銃撃戦のシーンは、作っている人間のテンション高さを感じられる、キャスリン・ビグローの骨太シーンであろう。

若者がナンパした美女が実は吸血鬼で、彼女に噛まれたことにより自分も吸血鬼になって、それで恋愛要素が入ってくるんだけど、噛まれるまでの主人公がうざくて、俺はこの映画の恋愛要素にあまり乗れなかった。もうすぐ朝日が昇るかという時にメイにキスしてくれなきゃ車動かさないよとか言って、うざいなこの主人公となった。この映画は吸血鬼の映画だということが予め分かっていて、メイは吸血鬼だろうという予測がついているので、そんな時にンなこと言ってる場合じゃないんじゃ、こいつうぜーとなっちゃったもんで、うざいと思ってしまった奴の恋愛要素にあんまり乗れなかった。
そしてこの映画の主人公がメイの血を飲むシーンは完全にセックスのメタファーだった(吸血シーンは大体そういうものではあるが)。自分では人を殺して血を吸えないので、メイの腕から血をチューチュー吸ってるのは、まるで赤ちゃんがママのオッパイ吸ってるような、あれは授乳プレイみたいなもんだと思っている。
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