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ドクター・ドリトルのJUNのレビュー・感想・評価

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)
3.8
久しぶりにこういうファンタジーを観たような気がします!喋る動物、航海、架空の生物、目指すのは幻の実…子供の頃はよく観ていたはずなのに、気がつけば冗談なしで50本に1本観るか観ないかレベルにまで落ち込んでしまったファンタジー。『パイレーツ・オブ・カリビアン』『世にも不幸せな物語』『ライラの冒険』『ナルニア国物語』『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』、はたまた初期の『ハリー・ポッター』なんかも、私の中では同じようなファンタジーの部類に入ります。こうして挙げてみれば、それらの古いこと……
そんなわけで、久々に胸躍る物語に出会いました。

そしてその主役は我らがRDJ。アベンジャーズの印象が強く残ってしまっている方からしたら「こんなのイメージと違う!」となってしまいそうですが、元来RDJの真髄はジョニー・デップのような飄々としたカメレオン性にあると私は思っているので、まず、その点で満足のいく作品でした。
あと、無類の動物好きである私が、こんな可愛い子たちがたくさん出てくる物語、嫌いなわけないじゃないですか…!みんなめちゃめちゃ健気で可愛くておバカで可愛かったです…

元のドクター・ドリトルを観賞したことがないですが、これはどれくらい忠実なリメイクなのでしょうか?シリーズがたくさんあるので、その一部なのか、全く新しい物語なのか…
その辺りはわからずお恥ずかしい限りですが、子供向けファンタジーとしては、ストーリーのわかりやすさも笑いどころも展開も、王道を抑えていて、とても好きでした。私の心の4歳児が大変喜んでいます。また、キャストを隠れ豪華にすることで、大人のファンも楽しめるという。
つまり、私は大好きでした、ということです…!笑

少し関係ないのですが、私は、子供向けファンタジーの「悪そうで強そうなやつもみんな本当はいいやつ」「敵も心がある」っていうのがすごく好きです。風刺的な映画も、ノンフィクションな映画もいいのですが、映画を観るときくらい、子供に戻って、架空の世界に一喜一憂しても、バチは当たらないと思うんですよね。映画の中でくらい、全員のことを信じさせてほしいなって心から思います。
だから、すごく稚拙な物語かもしれませんが、どんな娯楽よりも心が洗われて、楽しめるようなものは、子供向けファンタジー以外には中々私の生活にはありません。

こういう作品に触れるたび、これから先も、フィクションの中ですら純粋であることを否定するような人にはなりたくない、と心から思います。
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